エアコン内部にカビを繁殖させない方法

少し気が早いですが、もう2ヶ月もするとカビが気になる季節になります。

エアコンの内部に繁殖したカビが気になっている人も多いでしょう。

そこで、今回はエアコン内にカビを繁殖させない方法を考えてみます。

まず知っておかなければならないのは、カビが繁殖する条件のことです。

エアコンの内部に繁殖する黒いカビは「高温・多湿」を好み、カビの「栄養分」になるものがあれば積極的に繁殖します(カビの種類は数万種類あると言われ、低温、乾燥した場所でも繁殖するカビがありますが、エアコンの内部での繁殖は珍しいので例外とします)。

もっと詳しく言えば、温度は25℃以上、湿度80%以上で、栄養分(エアコン内部に貯まるハウスダストなどの汚れ)が豊富であれば、カビは繁殖してしまうのです。

エアコンで冷房か除湿運転をすると、エアコン内部の熱交換器という機械が冷たくなり空気が冷やされて室内の温度が下がります。このとき、熱交換器にはコップに冷たい飲み物を注いだときと同じように結露がつきます。この時点でエアコンの内部は湿度が高い状態になるのです。

エアコンの運転時はお部屋の空気を大量に吸い込みます。同時に空気中に含まれるホコリなどの汚れも吸い込み、それがエアコンの内部に蓄積されます。この汚れがカビの栄養分になります。

冷房、除湿運転時はエアコン内部の温度は下がっていますが、運転を停止すれば徐々に温度が上がり、室温と同じになります。夏場なら25℃以上になることが多いのでエアコン内部の温度も25℃以上になります。

この「3つの条件=高温・多湿・栄養分」が揃いやすい夏場の冷房・除湿運転停止後に、エアコン内部にカビが繁殖するのです。



カビを繁殖させないようにしようと思えば、この条件が揃わないようにすればよいということになります。

1つ目の条件、温度に関しては、24時間ずっと冷房除湿運転をしていればエアコン内の温度は上がりませんが、そういう訳にはいきません。運転を停止した時点で温度が上昇して室温と同じになりますので、対策のしようがありません。温度に関しては諦めましょう。

2つ目の条件、湿度。冷房・除湿運転の停止後にいかにエアコン内部の湿度を早く下げるかが大事になります。

お風呂では入浴後に換気扇をまわし、浴室内の湿気を取り除くことでカビの繁殖を防ぎます。エアコンの場合もそれと同じです。

エアコンには換気扇はついていませんので、その代わりに送風運転や空気清浄運転(冷房・除湿運転以外の運転)をしてエアコン内部に気流をつくります。そうすることでエアコン内の水分が早く乾き、湿気を無くしてくれます。

エアコン内部を乾燥させるための運転は1時間以上が望ましいと思います。短すぎると乾くまでに至らず、あまり意味がありません。出来る限り長時間運転するのがいいでしょう。

エアコンよっては乾燥機能がついている機種もありますが、運転時間が短すぎるものもありますので、説明書などで乾燥運転の時間を確認しておきましょう。

3つ目の条件、栄養分に関しては、エアコンを使用する以上少なからず汚れ(カビの栄養分)を吸い込んでいきますので、完全に防ぐことは出来ませんが、軽減させる事は出来ます。

その方法はエアコンのフィルターをまめに洗うことです。できるだけ頻繁に洗うことが対策になりますが、最低でも1ヶ月に1度は洗うように心がけましょう。





しかし、残念ながらこの2つの対策を実行したとしても完全に防カビできるわけではありません。少し繁殖するペースを遅らせることが出来る程度かもしれません(使用頻度やお部屋の環境によって繁殖するペースには違いがあります)ので、たまにエアコンの内部を覗き、カビの繁殖状況をチェックしましょう。
  

Posted by ラスカル at 12:00知ってちょっと得すること

お掃除機能付きエアコンの盲点

電気量販店のエアコンコーナーではお掃除機能付きのエアコンが多く並び、普通のエアコンの数は少なくなってきました。

それだけお掃除機能付きエアコンを購入する人が増えてきたのでしょう。

では「お掃除機能付きエアコン」とはどういうエアコンなのでしょう?

文字通り掃除の機能がついたエアコンということですが、一体どこを掃除してくれるのか?

名前の印象だけなら、エアコンの内部にカビなどが増えないように掃除をしてくれそうな気がしますね。実際にそうのように思って購入した方も多いと思います。

電気屋さんの店員も「掃除しなくて良いんですよ!」と細かな説明は省いてあやふやな促しをしてくることが多いと思います。

しかし、購入して使ってみると、2,3年で付け始めの嫌な臭いがするようになってきます。「あれ、掃除をしてくれているはずなのに・・・」と中を覗いてみると・・・


このような怖い光景が飛び込んでくる事が多いのです。

そうなんですね。実はお掃除機能付きエアコンとはエアコンの内部を掃除してくれる機能ではなく、エアコンについている「フィルターだけ」を掃除してくれるエアコンなんです。

ですので、カビやハウスダストが苦手で、それを掃除してくれるエアコンだと思って購入を検討されている方はお間違えがないよう、気を付けてください!

ノーマルタイプのエアコンの場合、内部に入っているフィルターを年に数回、自身で洗う必要がありますが、お掃除機能付きエアコンはそれを代わりに機械が実施してくれるというわけです。

しかし、ここにも落とし穴があります。

私が今まで見てきた限りでは、寝室や書斎などに設置されているお掃除機能付きエアコンのフィルターは比較的キレイに掃除をしてくれています。

が、リビング(特にキッチンに近い場所)に設置されているお掃除機能付きエアコンのフィルターは下の写真のように汚れている事が多いです。


それはなぜなのか?

エアコン作動時、エアコンは室内の空気を大量に吸い込んでいます。その時、空気中に含まれるホコリなどがフィルターに付着していくということなのですが、キッチンでお料理をしているときには空気中に油っ気が含まれており、その時にエアコンを作動させていると、油っ気も吸い込んでいきます。その結果、フィルターには油っ気のあるホコリが付着していくのです。

エアコンのお掃除機能は、小さな吸引器でフィルター表面のホコリを吸い取るタイプと、ブラシでホコリを掻き取るタイプがありますが、どちらにしても除去能力が高いわけではないので、フィルターについた油っ気のあるホコリをまでは除去出来きないのです。

使用している人はキレイに掃除をしてくれていると信じて、自分では全く掃除をしないので、フィルターの汚れはどんどん溜まっていき、最悪な場合はフィルターが目詰まりしてしまいます。実際にそのようになっているエアコンを何台も見てきました。

フィルターが目詰まりすればどうなるか?これは思った以上に深刻です。

エアコン作動時は室内の空気を大量に吸い込んでいると上記しましたが、この吸い込んだ空気を冷やして(冷房時)吹き出し口から吐き出し、室内が冷えていきます。

しかし、フィルターが目詰りしていればフィルターで空気の通りが遮断されてしまい、吹き出し口からはほんの少ししか冷えた空気が出てきません。

フィルターが目詰まりすると、エアコンの効きが悪くなってしまうのです。

結論、お掃除機能付きエアコンはフィルターを掃除してくれるエアコンですが、リビングに設置する場合は、フィルターも年に1回チェックをし、自身で洗ってあげる必要があります!












  

Posted by ラスカル at 12:00知ってちょっと得すること

換気扇の盲点

換気扇に関する記事は今までに何度か投稿していますが、今回も換気扇に関する盲点の話です。

マンションには少ないですが戸建て住宅だと浴室やキッチンは勿論、トイレや納戸、各部屋に小さな換気扇が設置されていることがあります。



カバーを外すと小さなファンがあります。



ファンやモーターの向こうには配管があり、屋外とつながっているのですが、屋外から虫などが侵入してこないように外壁側が網になっています。

ファン、モーターを外すと・・・・



埃でまったく外が見えない状態になっています。

埃を除去してあげると



除去する前の状態では、網が完全に目詰まりしてしまって換気ができていない状態です。

24時間、換気扇を作動させている場合は結構短期間で目詰まりしてしまうので、定期的にチェックし、掃除をする必要があります。

換気扇や給気口のフィルターや防虫用の網などはこまめにチェックして下さい!





  

Posted by ラスカル at 09:00知ってちょっと得すること

浴室のエプロン内部(浴槽裏側)の掃除方法

マンションの浴室では、浴槽の側面(洗い場側)のカバーが取り外し可能になっています。(戸建ての浴室では2割程度がそのようになっている)

その取り外し可能なカバーのことを「エプロン」と言います。カバーのどちらかの端に「エプロンの外し方」というようなシールが貼っており、そのシールが貼ってあればエプロンが外せるということです。

エプロンを外して内部を覗いてみると・・・・ちょっと怖いことになっています。

エプロンの形状によって汚れやすい、汚れにくいがあるので、一概には言えませんが大抵の場合、かなりの汚れになっています。



エプロン内部は髪の毛や石鹸カスが溜まりやすく、ヌメリ汚れやカビの繁殖が多い箇所なのです。

見えないところなので「まぁいいか」と見逃してしまいがちですが、エプロン内部にカビが繁殖していると、浴室の他の場所をいくらキレイにしていてもエプロン内部から嫌な臭いがでてしまいます。

それに、カビの胞子が放たれ続けますので、浴室全体がカビやすくなってしまいます。

ですので定期的に確認し、汚れがない状態にしておくことがベストなのです。

といったものの、数年間放置して中の状態が下の写真のようになっていれば、ご自身での掃除は厳しいかもしれません。



しかし、汚れがまだ軽度なら、皆様にも掃除ができます!

《皆様にもできるエプロン内部の掃除の手順》

準備するもの
バケツ・ゴム手袋・ハイター・ゴミ袋・スポンジ類・

①ゴム手袋を付けておく。
②浴室の換気扇を強でつけておく。
③バケツに5倍~10倍に薄めたハイターを5リットル~10リットルつくる。
④エプロンを外す(外し方はエプロンに貼っているシールを確認)。
⑤エプロン内部に固形の汚れやゴミがあれば除去しておく(そのまま作業をすすめると排水口に詰まる可能性があるので)。
⑥エプロンの裏側や浴槽の裏側の手の届く範囲にカビがあれば、スポンジに薄めたハイターを含ませて塗っておく。このとき、黒くなった箇所以外にもカビの胞子が付着していることが予想されるので、なるべく広範囲に塗布する。
⑦バケツにつくったハイターの液を内部の底面に行き渡るように勢い良く流し込む。(跳ね返って身体や顔にハイターがかからないように注意が必要)。
⑧30分程そのまま放置してからシャワーでよく流す。(浴室内に刺激臭がのこっている可能性があるので、確認してから)
⑨ゴミが多い場合は手で除去する。
⑩手が届く範囲に汚れがあればスポンジなどで擦って除去する。
⑪もう一度流水で汚れと洗剤成分をよく流す。

こんな感じの作業になります。

ハイター(塩素系の洗剤ならなんでもいいです)を大量に使うので刺激臭が苦手な方はやらないほうが良いかもしれません。

苦手ではない方もマスクや保護メガネなどを使い、十分気を付けながら作業して下さい。換気は忘れないように必ず行って下さい。














  

Posted by ラスカル at 07:37知ってちょっと得すること

魚焼き器の中の掃除はどうすればよい?

魚焼きグリルの内部のクリーニングを実施しました。

キッチンのお掃除は何かと大変ですが、魚焼きグリルの中のお掃除で困っている方も多いのではないでしょうか?

魚を焼くと、魚から出た脂分などが飛び散り、それが魚を焼く度に高温で熱され焦げ付いていきます。

気がついたときには内部は真っ黒になっていて、掃除をしようと思える状態ではなくなっている場合が多いです。

また、グリルの内部は直接食材を扱う場所なので、合成洗剤を使用するのは抵抗がありますよね。

ですので一般の方からするとどうやって掃除をすればよいのかがわからないのでしょう。

では、どうすればよいのか?

使うのよく言われている重曹が良いと思います。

重曹は研磨剤代わり、尚且つ目が細かいので素材に傷がつきにくいです。

少し固めのスポンジ(柔らかすぎると研磨しにくく、硬すぎると素材に傷がつきます)を用意し、水分を含ませます。

スポンジに重曹を含ませグリルの内部を研磨していきます。丹念に研磨していくと少しずつ汚れが取れていきます。

蓄積している焦げの量によっては殆ど除去できないこともありますが、少なくてもベタつきは取れてくれるので、多少スッキリはすると思います。

魚焼きグリルの受け皿や網などは、研磨する前にお湯で作った洗浄液(重曹でつくってもいいし、油汚れ用の合成洗剤:ワイドマジックリンなどを利用してもいいです。受け皿などは水で流せますので)に漬けておき、後はグリルの内部と同じように重曹を使って研磨すれば多少の汚れは除去できます。

ラスカルではグリルやオーブンの内部をクリーニングする際は、残留したときに有害ではないエコ洗剤をしようします。

洗浄力は落ちますが、使用する道具や手順を工夫することで、汚れの除去率をアップさせています。

今回クリーニングしたグリルはまだ使い込んだ状態ではなく、汚れが軽い状態でしたので殆どの汚れを除去することができました。







  

Posted by ラスカル at 06:37知ってちょっと得すること